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漢方でインフルエンザ対策
「免疫を調整する生薬のいろいろ」は2002年、当時「日本中医薬研究会」の企画委員長の時企画、編集した小冊子です。
地球の温暖化で、多くの細菌、ウイルスが発生し、現代はストレス、生活の不養生などで免疫力の低下が多く見られます。この様な事から将来変異する細菌、ウイルスに対応できる、中医学の智恵「温病学説」を基本に日本人の体質に合った対策を小冊子「免疫を調節する生薬のいろいろ」にまとめました。
中医学で新型インフルエンザを寄せ付けない体つくりを
2009年9月12日
講師 中国 雲南中医学院 医学博士 中医学講師 楊 達 先生
新型インフルエンザの流行は日本国民の中で大きな関心事で、ワクチンの不足も更なる不安をあおっています。しかし、インフルエンザの変種は目まぐるしいほど変わっていますし、人の体質なども千差万別があり、ワクチンがあっても必ずしか予防できるかどうかの確実性にはまだ不明の点が残っていると思います。
ご存知のように、インフルエンザは中医学では温病の邪毒にあたる流行性疾患です。重症の場合には死に至る恐れもあります。現在、みなさんが今一番望んでいることは、いかにインフルエンザに罹らないようにするかということでしょう。すなわち、予防対策は何よりも大事です。
そのためには、体の抵抗力(免疫力)を強める「補気」が大切で、ここは中医学の本来の強みが出せるところです。
特に今年の新型インフルエンザは、夏場にも流行する珍しいタイプで、心、肺、糖尿病など基礎疾患を持っている方にはさらに危険といわれています。また、季節性インフルエンザとだいぶ異なる点があり、新型インフルエンザは肺にまで達しやすい特徴があるということです。
この季節は、体に熱がこもりやすいだけでなく、体の気と陰液も消耗しやすい時期です。また、秋に向かって乾燥が増していき陰液の損傷もさらに進むことが予測できます。このような状態で、インフルエンザに罹ると、症状も悪化しやすい傾向があると言えるでしょう。
新型インフルエンザが心肺に影響しやすい特徴があること、及び発生する季節も含めて考えれば、中医学的に、まず、心と肺の気を守らなければなりません。さらに夏の気陰両虚になりやすい特徴とこれから秋の乾燥も考慮すると、現時点でお勧めできる最善の予防方法は「補気滋陰」によってからだの元気(特に心肺の元気)を守って、インフルエンザに強い体を作り上げることだと思います。
よって、お薦めしたい処方は「麦味参顆粒」(処方名:生脈散)です。
麦味参顆粒は気陰両補の処方であり、特に、心と肺の気を補ってくれる830年もの歴史がある名処方です。中国では生脈散(麦味参顆粒の元処方)の注射液まで作られ、救急病棟でも使われているものです(心肺機能の低下防止と改善のため)。
インフルエンザに罹らないよう予防にしっかり取り組みましょう。
まず、麦味参顆粒と板藍根で補気きょ邪(元気(免疫力)を高め、清熱解毒すること)によって新型インフルエンザ予防を提案します。麦味参顆粒を用いて心と肺の正気(免疫力)を強めながら、板藍根でインフルエンザの邪気を防ぎます。さらに、五味消毒飲加減と板藍根での清熱解毒コンビのうがいでよりよい効果が得られるでしょう。
楊 達 先生 貴重な中医学によるインフルエンザの予防についてのアドバイスありがとうございました。日本でのインフルエンザ対策に先生の講義が大変有意義である事に感謝申し上げます。
川那辺薬品 川那辺弘志
新型インフルエンザ重傷患者対策
糖尿病、喘促、がん、妊婦に対する新型インフルエンザ対策マニュアルが厚生労働省から9月中旬に発表になる。
厚生労働省ホームページ
新型インフル第2波に備える
世界的に拡大している新型インフルエンザは、今秋以降、第2波として流行に備える対策が必要です。
現在のウイルスでも、ワクチンがない場合や、すでにタミフルに耐性菌も出来ているのが現状です。
中医学(漢方)の新型インフルエンザ対策について、広州中医薬大学の温病研究家の先生の分析では、今回の新型インフルエンザは「風熱、湿タイプ」なので、辛涼解表、清熱解毒 処方は天津感冒片。気陰を補う生脈散。ウイルスを抑える板藍根が温病の予防の切り札のようです。
予防医学の視点から、マスク、消毒薬、食料の備蓄そして、冬の病気は夏から予防養生をする必要があります。
個人でできる対策
厚生労働省 新型インフルエンザ個人でできる対策
1.中医学でインフルエンザ対策
中医学には「温病学説」があり現代の新型ウイルス、はしか、脳炎、四季の温熱病毒などを治療する医学が「中医学」にはありました。
現在発生している「新型インフルエンザ」は次々と変異する為、その都度新型ワクチンを作り続けるのが現状です。
中医学は、体質別の養生法、免疫を調整して抗体を活性化する「温病学説」があります。
2.インフルエンザに感染しやすいタイプ
防衛力の強いタイプ
「免疫を調整する生薬のいろいろ」には、免疫とは中医学の考え方で、2000年以上も前に書かれた「黄帝内経」と言う医学書にあります。
免疫とは何か、「西洋医学的」に、身体を守る免疫システム、免疫細胞の分類、生体の防衛メカニズム。
「中医学」が考える免疫システム、身体を病気から守る衛気、免疫を調節する生薬、タイプ別に免疫力を調整などをまとめました。
3 正気の不足と邪気
(病原菌、インフルエンザなど)の強さ
中医学では身体を構成し生命活動を維持するのに必要な物質と身体の抗病能力を「正気」といいます。
邪気(病原菌、インフルエンザ)は、正気のバランスを乱し、病気にしてしまうのを「邪気」と言います。
病気になる原因は、邪気が強すぎる場合と、正気が弱すぎる場合の2つのケースが考えられます。
4 身体を守り、元気にする「氣」の働き
中医学の基本に「陰陽、五行学説」の考えが有ります。自然界に春夏秋冬が有り、人も自然界の小宇宙と考え、陽は春、夏。陰は秋、冬に属します。氣は陽に属し。血、津液(潤い)精は陰に属します。
氣は、人体の活働推進するエネルギーで、気は推動作用(臓器や氣、血の流れ促進)、固摂、防御、栄養、温煦、気化作用が有ります。
5 氣の種類は大きく分けると。
氣は働きのより宗氣(心、肺)、営気(体の内部を守る)、益氣(体の外を守る)、元気(全身を温め守る)、正気(抗病能力)、陽気(温める)、蔵府の氣(内臓の氣を調節)。
6 身体を病気から守る衞氣(えき)
身体のバリアを強め、病気から身体を守る働きの有る「氣」を衛気と言います。
衞氣は、身体の表面で邪気と戦い、私たちを病気にならないようにしたり、病気を治すようにする働きが「衞氣」です。
7 衞氣の根源は腎にある
中医学では、免疫に大きく関わっている「腎」は、精と呼ばれる生命活動の根源が貯えられています。成長、発育、生殖、老化などに関与しています。腎精が基礎となり「衛気」は作られ、免疫を調整し邪気(ウイルス、病原菌)から身体を「衞氣」が守ります。
8 衞氣は胃腸(脾)から栄養を受ける
現代医学でも脾臓は免疫と密接な関係が有ります。食欲不振、食後お腹が張る、食後眠くなる、軟便、手足に力が入らないなど、脾の働きが低下します。
中医学では、脾(胃)の機能が活発であれば、栄養を沢山受ける事ができ、強い「衞氣」で身体を病気から守る事ができます。
9 多くの邪気は皮膚や粘膜から侵入
栄養に満ち鍛えられた「衞氣」は、全身に運ばれ「邪気」と戦いますが、多くの邪気は皮膚、鼻の粘膜から身体の中に侵入してきますから、「衞氣」は呼吸器を中心に守りを強くします。
10 衛気を調整する漢方薬、薬草
風邪を引きやすい、回復が遅いなど抵抗力を高める、薬草、漢方薬で予防する事が大切です。
免疫を促進する生薬。
補気薬(元気を補う) 黄耆、シベリア人参、薬用人参、シベリア霊芝が有ります。
清熱薬 板藍根、五行草
免疫を調整する漢方薬
補気薬 衛益顆粒、補中益気湯、シベリア霊芝。
補血薬 婦宝当帰膠、十全大補湯。
補陽薬 至宝三鞭丸、参茸丸、参茸補血丸。
補陰薬 麦味参顆粒、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸。
補腎薬 六味丸、八仙丸、金匱腎気丸。
清熱薬 黄連解毒湯、瀉火利湿顆粒、。
解表薬 頂調顆粒、葛根湯、荊防排毒散、天津感冒片。
除湿薬 勝湿顆粒、独歩丸。
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