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周期療法で自然妊娠
不妊症相談のきっかけ
漢方を学んで30年になりますが、25年まえ私の妻が流産したのがきっかけでした。8年ぶりに妊娠しその後体調管理には注意していたのですが残念な事になりました。その後5年ぶりに子供が授かりましたが、流産気味で入院する事になり、今度はどんな事が有っても無事出産するよう中医学の仲間の、横浜 薬寿堂の先生と相談しながら無事女子を出産する事ができました。その後、1988年 北京同仁堂病院主任、叢法滋先生の不妊症治療(周期療法)を学ぶ機会があり講義のなかで、西洋医学に中国漢方の理論(陰陽、五行)を合わせた、中西結合による新しい不妊治療法を紹介していただきました。私達の経験から冷え症、貧血、血行不良が解消し、ホルモンの働きを整え健康な男女が自然妊娠し、この様な体験から、叢法滋先生の「周期療法」体質の改善ー食事療法。生活の調節を理解し実践される事で妊娠、出産の喜びを多くの皆様から頂ました。小子高齢化の時代、将に「子は宝」です、今日から出来る周期療法、漢方養生法を実践をお勧めします。周期療法については2001年に「新不妊症周期療法」のチャートを作成しました、 生理のタイプ、腎虚のタイプ、生理のメカニズム、周期療法、基礎体温、中医学の陰陽転化などをわかり易く学べます。
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女性の体のリズムを知ろう 女性は受精、胎児の成育、分娩し種族保存のための最大の仕事をしています。卵巣の役割、卵子の発育、排卵など卵巣内の卵胞の変化。プロゲステロン、エステロゲンなど卵巣が分泌するホルモンの変化。基礎体温の変化(BBT曲線)低温期(月経期、増殖期)、排卵、体温上昇期、高温期。子宮内膜の変化(一定の周期で繰り返しはがれる)。月経周期(25〜38日)で体の生理変化と月経サイクル事か基本です。
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中医学と西洋医学の結合から生まれた「新不妊症周期療法」 周期療法は中国で30年まえから使われはじめた不妊治療法で、日本には20年まえに叢法滋先生が講演で始めて知りました。新不妊症周期療法は女性の月経周期の生理的な特徴を基本に、中医学理論と西洋医学理論を結合して考案された新しい不妊治療法です。新不妊症療法の原理は、1ヶ月同じ漢方薬を服用するのではなく、月経周期の月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの周期に分けて薬を使い分けるのが特徴です。
低温期、卵胞発育期にホルモモンの分泌促進。滋陰養血、(子宮内膜増殖し成熟卵胞を作る薬を使う)。排卵期、排卵を促す。温陽活血、(卵胞を排出し黄体に変化させる薬を使う)。 高温期、黄体ホルモン機能促進。温陽佐似養陰、(子宮内膜に新鮮な血液を蓄え体温を高める薬)。月経期、月経を調整させる。理気活血、(子宮内膜と経血をきれいに排出させる薬) |
体温表のパターンでわかる妊娠のしやすさ 基礎体温が二層型で安定してる方が理想的です。中医学では体全体を整え、体内を温め、成熟した卵子を作り、子宮内膜を柔らかく十分に厚くさせ、さらに受精卵が着床しやすいようにします。排卵期には卵子がスムーズに排出され、すばやく卵胞を黄体化させ、黄体期には着床した受精卵に十分な栄養を送り込みます。このような基礎体温が理想です。
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女性の月経周期中の陰陽転化 新不妊症周期療法は、西洋医学の生理的メカニズムに、中医学の太極陰陽理論を組み合わせて、生理的機能を促進させて調整し、不妊症を治療します。 図のように「陰陽転化」は、陽(高温)から陰(低温)に変わる時、月経期(生理が始まり)、卵胞期(子宮内膜を増殖)、陰から陽(高温)に変わる時、排卵期(卵胞を排出し黄体に)、黄体期(黄体ホルモンの分泌促進)が陰陽の転化のメカニズムで、基礎体温の管理、生理周期の養生が重要です。
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月経のリズムに合わせて中成薬(漢方薬)をのみ分ける 個人個人の、生理のリズムにあわせて漢方を使い分ける周期療法は、これまでの療法と異なり、1ヶ月間同じ漢方薬を服用するのでなく、月経周期を4つに分けて薬を使い分けるのが特徴です。
(この周期療法はある程度、月経周期、基礎体温が正常な方に適用されます。)
@ 月経期 |
(不用になった子宮内膜や月経血をスムーズにすっきり排出させるために、活血化おである冠元顆粒などを使用します) |
A 卵胞期 |
(卵子の成熟をうながして、より良い卵子を作り、さらに受精卵が着床しやすいように、より厚い子宮内膜を作る為に、補陰薬、養血薬を補強します。婦宝当帰膠、参補血茸丸、杞菊地黄丸などが使用されます) |
B 排卵期 |
(卵子がスムーズに排出され、すばやく卵胞を黄体化させるために理気活血、補腎薬を集中的に使います。星火逍遥丸と冠元顆粒、参錠補血丸を合わせた処方がよいでしょう) |
C 黄体期 |
(子宮内膜の分泌を促進し、受精卵が着床しやすくし、さらに着床した受精卵に十分な栄養を送り込むために補腎薬で強化します。至宝三鞭丸か海馬補腎丸、参茸丸が効果的な処方です。 |
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